ホワット

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「そういう訳にはいかない。貴様をどうにかしないと大変なことになる」

「……どういうことよ?」

少女の顔に怪訝なものが浮かぶ。

セインはこれまでの状況を説明しはじめた。

 「手短に言うぞ。俺達はお前を殺そうと、お前が住む街に赴き、暗殺しようとした。結局暗殺は失敗に終わり、お前は街の兵士達と共に街を脱出した。俺達はお前を殺そうと、追いかけ、周りの兵士もろとも攻撃をしかけたのだが、そこで兵士達の死に逝くさまを見せ付けられたお前の精神が崩壊を起こし、オーバーロードを引き起こした。現在、お前の仲間と協力して、俺がお前の精神に侵入してきた……手短に言うとこんな所だな」

「ふーん……でもあたしには関係ないわ」

少女はそれだけ言うとぷいっと向こうを向いてしまった。

「……貴様の仲間……羅刹やアシュタル、街の人々も死ぬんだぞ?」

セインの表情に微かな怒りが浮かぶ。

「関係ないわ。皆死んじゃえばいいのよ」

少女は本当にどうでもいいような口調でそう言った。

「……お前は『月夜』という名の『死霊使い』ではないのか?」

セインの質問に少女は、

「あたしも『月夜』よ。ただし、あの子があたしの『陽』の部分だとするなら、あたしは『陰』の部分だけどね。人の心には等しく『陽』と『陰』があるのよ」

少女は面倒くさそうに短い頭髪をかきあげながらそう言った。

「あの子が考えることを放棄したからあたしが表面に出てきたまで。あたしにとって彼等はどうでもいい存在よ。だから死んでも別に構わない」

「本当にそう思っているのか?」

セインは確認するように少女に問い掛ける。

「しつこいわね……どうでもいいって言っているでしょっ!」

いらつきながら語気を荒げる少女。

「お前を生んだ父親や母親も死んでいい、と言うのか?」

セインの言葉に反応するように、彼女は、

「あはははははっ!そうかっ!あんたが知っている訳ないものねっ!いいわ、面白いものを見せてあげるっ!」

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